建築ワード

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ジオフロント

地上の建造物が密集した過密都市において、地価の高騰や環境問題等に対応するため、地下空間の有効利用を図ったものであり、通常は大深度地下(50m以深)の計画を総じてこう言う。 単純に地下に都市機能を作り出すだけでなく、ジオフロントの都市同士をつな…

アーバンデザイナー

アーバンデザイナー(Urban Designer)とは、都市計画業務において、都市のデザインをおこなう職能。この場合のデザインの意味合いは広く、まちづくりや地域やまちのデザイン等を専門に手掛ける職業や専業にしている人たちをも意味している。「都市デザイナ…

アーチ

梁の2つの支点間を長く取ったり、カーブの曲率を上げて高く大きな下部空間を得ることが可能であるため、大スパンを掛け渡す橋や、大きな開口部を持つ壁を造る際に使われる。アーチ形状の構造物内では、鉛直方向の荷重の大部分の力は圧縮力であり両端の支点ま…

将軍の住宅

今日の和風住宅の原型が成立したのは鎌倉時代から室町時代にかけてである。鎌倉時代の鎌倉では、急速な都市化の結果、それまでの地方武士住宅の接客室であったデイが変化して、「座敷」と呼ばれる接客室が成立した。これが和室の原型となるが、当時は広い部…

日本建築の位置付けと特色

日本建築は他アジア諸国と同じように中国建築の影響を受け、近代以降は西欧の影響を強く受けているが、日本の風土・文化に合わせた独自な展開も見られる。 柱・梁を基本構造とする日本建築と、煉瓦や石で壁を築いてゆく西洋建築は対照的な存在であり、20世紀…

タウンウォッチング

タウンウォッチングとは、住民がまちづくりなどのために、地域の実情を学習する手法の一つ。 まちの中の土地や建物や景観に見られる自然の営みや人間活動の様子について、設定したさまざまなテーマをもとに観察して歩き回り討論をすること。日常、地域で何気…

交通の需要予測

手法は大きく集計型と非集計型の2つに分類される。 集計型でもっとも一般的な予測手法は、四段階推定法である。四段階推定法では、発生集中交通量の予測、 分布交通量の予測 、分担交通量の予測、配分交通量の予測を行う。 非集計型でもっとも一般的な予測手…

インセンティブゾーニング

インセンティブゾーニングとは、都市開発事業において、不動産開発者がレクリエーション施設等の娯楽やアメニティに関する特定施設、を建築計画に盛り込んでいく場合や公開緑地や公共公益施設を設置したり、歴史的建築物の保存などを行った場合に、見返りと…

現代建築

戦争で大きな打撃を受けた建築界は、戦後復興、高度経済成長の中で活躍の場を見出した。鉄筋コンクリートの使用が一般的になり、各地にモダニズムの公共施設が建設された。地震の多いことが日本の課題の一つであったが、耐震構造技術が進み、かつては百尺(3…

日本のマンション

日本は、マンション学事典(3-5頁)で、マンション草創期(1950年代-1960年代前半)、マンション大衆化期(1960年代後半-1970年代)、マンション質向上期(1980年代-1990年代前半)、多様ストック形成期(1990年代後半- )の4期に分けられている。マンション…

ビルマネジメント

ビルマネジメントは、オフィスビルや商業施設などの建築物の所有者(ビルオーナー)、不動産投資家に代わって、営業・経理・事務・対外交渉・収益の確保など建築物の経営全般の業務を行う。 従来、ビルマネジメントに該当する業務は、ビルの所有者が自らの責…

住宅ローン

日本では徐々に上昇した物価および地価により、現在の持家購入費用は、立地・延べ床面積・新築か中古かなど条件が異なるが数百万?億円単位と、国民の平均年収を大幅に超えるものが普通である。 住宅ローンはその購入資金を対象に融資を行う商品であり、金利…

アセットマネジメント

アセットマネジメント (AM) もしくは資産管理(しさんかんり)とは、広義としては、投資用資産の管理を実際の所有者・投資家に代行して行う業務のことである。従って、株式・債券・投資用不動産、その他金融資産の管理を代行する業務一般を意味する。 不動産…

用途地域

用途地域(ようとちいき)とは、都市計画法の地域地区のひとつで、用途の混在を防ぐことを目的としている。住居、商業、工業など市街地の大枠としての土地利用を定めるもので、第一種低層住居専用地域など13種類がある。 都市計画法に基づいて、おおむね5年…

建築線

建築線(けんちくせん)とは、それ以上建築物が突出してはならない道路と敷地の境界線を言う。 日本における建築線制度は、市街地建築物法に初めて採用された。これは1875年にプロシア(プロイセン)が制定した「プロシア建築線法(Fluchtlinien-Gesetz)」…

栗山家住宅

栗山家住宅とは、奈良県五條市五條1丁目にある建築年代の判明している民家として日本最古の建物。改修時に棟札から1607年(慶長12年)築と判明。建設当初の住人はわからないが、五條の町の中心の大規模な屋敷構えは、相当な家柄を偲ばせている。主屋は整型六…

マンション

マンションという語は、日本のデベロッパーが、昭和30年代初めより一部の限られた階層を対象に、公団住宅などとは一線を画した高級路線の集合住宅を、高級感をイメージするために「マンション」と銘打って売り出したことに由来するという。その後、対象とす…

ポンチ (工具)

ポンチ またはセンター・ポンチ(Center punch)とは、ドリルで穴を開けようとする場合に、穴の中心を決めることとドリルの先端が逃げないようにマーキングするための工具のことである。 マーキングするため、先端が鉛筆の芯の先のように円錐形になっており…

トリマ (工具)

トリマ(英語: laminate trimmer)は、木材のふち飾り加工、つまりトリミングをするための木工用電動工具である。「トリマー」と長音符を付けた表記も時々みられるが、JISC9745-2-17手持ち形電動工具-安全性において「トリマ」の用語となっている。日本国内…

エンドミル

エンドミルとは、切削加工に用いる工具(切削工具)であるフライスの一種。ドリルに類似した外観を持つが、ドリルは軸方向に推進し、円形の穴を空ける用途であるのに対して、エンドミルは側面の刃で切削し、軸に直交する方向に穴を削り広げる用途に用いられ…

ロボカット

ロボカット (ROBOCUT) は、ファナックが製造・販売する、ワイヤカット放電加工機である。最新機種はα-CiBシリーズである。載されているCNCはFANUC Series 31i-WB。 ※ 基幹部品であるCNC、サーボモータ、アンプが内製化されており、ファナックの最先端のサー…

形削り盤

形削り盤は比較的小型の物を加工するのに用いられる。また、取り扱いが簡単であり、多くは平面を加工するのに用いられる。 近年は、作業効率の悪さや表面の加工精度の悪さにより、企業などではフライス盤にとって代わられていることが多い。しかしながら、工…

ローラーコンベア

ローラーコンベアは、フレーム(骨組み)に回転する筒状のローラーを直角に配置して固定し、その上に搬送物を載せて移動させる装置。運搬用大型ローラーコンベアはフリーロールあるいはコロコンとも呼ばれる。ローラーは主に鉄製だが、アルミ製やプラスチッ…

カウンターウエイト

カウンターウエイトは、エレベーター(昇降機)やクレーン(起重機)、油圧ショベルなど、各種機械装置に用いられる。重心から離れた位置に荷重がかかった時に重心の移動が許容範囲内に収まり、装置が安定するようにする。 エレベーターやクレーンなどには専…

ラフテレーンクレーン

ラフテレーンクレーンはラフタークレーンとも呼ばれており、ホイールクレーンに属している。1つのエンジンを駆動源として走行・旋回・吊り上げなど全ての動作を行ない、走行と操縦を1つの運転台で行なうところはクローラークレーンと似ている。ナンバープレ…

切石積み

切石積みとは、正方形や長方形に切り出した石を積んで作った壁、またはそのような石工。切石積みのブロックは大きめの直方体で、各面が平らで角が直角になるように削って作られている。英語圏では、ブロックの高さが30cm以上(通常35cm程度)のものを "ashla…

防火建築帯

街の防火を目的に、1952年(昭和27年)、耐火建築促進法が法律第160号で施行され、この法に基づく防火建築帯造成事業が開始される。都市の中心部に地上3階以上、 高さ11メートル以上の耐火建築物が帯状に建設された防火帯を作ろうという目的で、防火建築帯は…

関東学院大学大沢記念建築設備工学研究所

設立は1968年。建築設備、環境共生技術などを中心に幅広い分野の研究が行われている。 2005年に文部科学省学術フロンティア推進事業としてリニューアル工事を行い、総合的なサスティナブル建築=環境共生技術フロンティアとして再生・改修されたことにより、…

表現主義 (建築)

表現主義建築の歴史において特筆に値する出来事としては、1914年にケルンで行われた第1回ドイツ工作連盟展、ハンス・ペルツィヒ設計のベルリン大劇場(Groses Schauspielhaus)の1919年落成とその後の上演活動、ブルーノ・タウトを中心とした建築家たちによ…

ギリシア建築

歴史的、地理的関係性を考慮すると、古代ギリシアの建築活動は紀元前2000年頃のミノア文明中期に遡り、ギリシア本土では紀元前1400年頃のミケーネ文明を発祥とする。しかし、クレタの建築とミュケナイ建築、そしてギリシア建築との間にある程度の共通性が認…